学 校 だ よ り
 
安  佐  北
 
第 88 号
平成20年 3月18日発行
 
 
 
卒業す制服の袖擦り切らし
(実世)
 
 
◎ 卒業式
三月一日には高等学校、三月十一日には中学校の卒業式を実施しました。それぞれの卒業式で、 卒業生は思いや決意を述べてくれました。
 
 中学校の卒業式は中高一貫教育校ならではのもので、高等学校へつながる通過点として、義務教育を 終えるけじめの式として行われました。
 卒業生は、夏休みから「卒業の歌」の制作に入りました。全員が宿題で作った詩を集め、選定し、 つなげ、できた詩にメロディーをみんなでつけ、仕上げて卒業式当日初めて発表しました。中高一貫教育校なら ではの歌となっています。(Webページの卒業式の様子からご覧ください。歌を聴くことができます)
 この「卒業の歌」は、新聞でも取り上げられ、ラジオの放送でも紹介されました。
 
☆高等学校卒業式
[答辞]
 制服を着て、学校に来る。暗号みたいな数式や古文を勉強する。授業中話していて先 生に注意される。昼ご飯を友達とにぎやかに食べる。睡魔と戦いながら午後の授業を受ける。誰が言い出したわけ でもないのに放課後残ってバカみたいに笑い「バイバイ、また明日ね」と手を振って家路に向かう。
 
  私たちの高校生活は、こんな「当たり前」の繰り返しに過ぎなかったのかもしれません。しかし、私たちはこの「 当たり前」が何よりも大切でした。その当たり前の生活を、今日私たちは卒業します。
 思い起こせば三年前、晴れ渡った青空と満開の桜のもと、期待と不安を 胸に抱え、高校という新しい世界に足を踏み入れました。あれから三年、卒業という節目を迎えた今、高校生活で のたくさんの思い出がよみがえります。
 四年生最初の校外学習。緊張していた学校生活から解放されて、広い備 北丘陵公園を同級生と走り回った時、楽しい学校生活への期待が高まりました。異様に回数の多い参観日は中学生 と生活を共にしていることを実感できるものでした。
 冬の放課後、暗くなるまで協力して行った壁塗り。進路のことが気にな り始めた五年生の秋。日中どんなにはしゃいでも、夜遅くまで話し込んだ修学旅行。今年こそは晴れて欲しいと願 った最後の昇陽祭。中高一貫ならではの競技もあり、応援団とチアを中心に盛り上がった体育祭。進路を実現する ために、みんなで励まし合い努力した安佐北道場。ほんとうに様々なことがありました。
 六年生になり、私たちは行事の度に最高学年としての自覚と責任を問わ れ続けてきました。厳しい言葉に落ち込んだり、反発したり、「以前なら許されていたのに」と文句を言うことも ありました。その厳しい言葉一つ一つが、私たちへの大きな期待と励ましであったことに、まだ、その時は気づい ていなかったからです。しかし、私たちなりに努力して、行事を盛り上げ、成功へ導くことができたと思います。 確かにいろいろな事があったけれど、今なら「この学年は最高だった」と自信をもって言えます。
 在校生の皆さん、学校生活は長く感じるかもしれませんが、ここにいる 友達と一緒に生活できるのは、今しかありません。一度きりの学校生活を実りあるものにするために、毎日を十分 に楽しみ妥協せず、自分の夢を追い求めてください。そして、北の学舎として、この安佐北を発展させてください。
 三年間私たちを支えてくださった先生方。先生方は私たちを厳しく優し く指導してくださいました。時には親のように、またある時は、友達のように一緒に笑い合うことの出来る、とて も温かい存在でした。私たちが自分の進路を叶えるために最後まで努力することが出来たのも、先生方の手助けが あったからです。早朝から放課後まで、更には暑い夏休みの最中や寒い冬の日など、いつも私たちの側には先生方 の姿がありました。そっと助言してくださることもあり、そのさり気ない優しさがとても嬉しかったです。普段な かなか素直になれず、迷惑ばかりかけていましたが、今日は素直になって感謝の気持ちを伝えたいと思います。
 本当にありがとうございました。
 
 今まで私たちを守り育ててくれたお父さん、お母さん。私たちを産んで、ここまで育ててくれて、そして、いつ も陰で支えてくれてありがとう。心配ばかりかけてきて、今までの苦労全てに応えるには、まだ時間がかかりそう ですが、これからは、私たちなりに一生懸命、自分の道を歩み、親孝行をしていきたいと思います。
 そして、三年間一緒に過ごしてきたみんなへ。もうしばらく、卒業せず に笑っていたいけど、それも今日で終わりです。私は今まで何気ない毎日が本当に好きでした。一度しかない高校 生活をみんなと過ごせて楽しかった。思い出が沢山出来たよね。これからはバラバラだけど、お互い夢に向かって 頑張ろうね。本当にありがとう。
 明日からはこれまでと違う、それぞれの新しい「当たり前」が始まりま す。高校三年間の「当たり前」に別れを告げることは、本当に寂しいですが、それらは思い出に形を変えて、みん なの中で生き続けていくものだと思います。
 この学年でよかった。この学校に来て本当によかった。大好きな先生や友達、後輩達に出会えて幸せでした。
 今まで本当にありがとうございました。 
   平成二十年三月一日
          卒業生代表 前田樹菜
 
☆中学校卒業式
[お祝いのことば]
 まだ少し寒さが残る日もありますが、だんだんと日が長くなってくる夕暮れに春の訪れを感じます。
 三年生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
 私が三年生の時に皆さんは入学されました。小学生から、中学生になっ たばかりの皆さんの姿には、まだあどけなさが残っていました。私は中学生の時、陸上部でしたが、とてもきつい 練習が毎日ありました。まだ、中学一年生だったのに、その厳しいクラブ活動に本当によくついてきたと思います。 文句1つ言わず、黙々と練習する姿は今でも強く印象に残っています。あれから三年経った今、皆さんはとてもた くましく成長したように思えます。きっと、それぞれのクラブ部活動や学校生活の中で頑張ってきたからでしょう。
 皆さんはいよいよ中学生から高校生になります。そのことによってできる ことや自由になることが増えると思います。私は中学生の時より親から許されることも増え、行動範囲が広がりまし た。内進生の私にとっては、新しい外進生の友達ができたことや、野球部でたくさんの先輩方にかわいがってもらう ようになったことが大きな変化でした。
 
 ただ、ここで一つ先輩として伝えておきたいことがあります。それは「高校生であるという自覚をもってもらいた い」ということです。確かに許されることも増えますが、親からも、社会からも「もう高校生なんだから」といって、 ある程度、自分の行動は自分で責任をとることが求められます。法に触れることをすれば厳しく罰せられ、勉強をさ ぼっていれば留年することもあるのです。また、今、私は六年生に進級することを目前にし、受験へのプレッシャー を非常に感じています。高校に上がる時に受験を経験しなかった分、不安が大きいという一面もあります。ですから 皆さんは一日でも早く自分は高校生であるという自覚をもち、三年後に控える受験に向かって毎日少しずつでも勉強 しておいた方がいいと思います。私も四年生の時はあまり考えていませんでしたが、受験は三年間で少しずつ積み上 げてきたものを発揮する機会だと最近思うようになりました。
 勉強も自分を成長させる一つの機会であり、受験を通して達成感を得ると いう大切な人生経験ではないかと思うのです。そう考えて、私は今、受験に立ち向かおうと日々模索しながら勉強し ているところです。
 このように、高校は甘えを捨てて、自分を成長させる場です。皆さんは今 日、安佐北中学校を卒業されますが、四月には安佐北高校の一員です。入学式でまたお会いしましょう。皆さんにと って充実した成長できる高校生活になることをお祈りして、お祝いの言葉とします。
 平成二十年三月十一日
     高等学校代表 梅津圭佑
 
[卒業のことば]
 校庭を吹き過ぎる風の中にも少しずつ春を感じる今日。今、この席に座っ て、温かい激励の言葉を聞きながら、これまでのことを思い出し、新たな感動がこみ上げます。
 思い起こせば、三年間はあっという間に過ぎていきました。私達が入学し て、安佐北には一年生から六年生まで、すべての学年がそろいました。いろいろな意味で記念すべきスタートでした。
 一年生のオリエンテーション合宿。校歌をすぐに歌えるようになって、校 長先生・教頭先生に拍手をもらいました。その笑顔に今からのがんばりをずっと見ていて欲しいと思いました。
 二年生の野外活動では、どの班も必死でスタンツに取り組みました。教室 で、講堂で、中庭で、お互いに注意し合いながら何度も練習したダンスや劇。キャンプファイヤーの当日はまだまだ 時間がほしいほどでした。
 夏には全校生徒でバスを連ねて市民球場へ。先輩方のリードに合わせて声 が枯れるまで応援しました。この時は高校生のたくましさに驚きました。
 二月。節分の頃に行ったPTC。「せーの」のかけ声で一斉に巻いた長さ 数十メートルの太巻き。みんなでグランドの方向を向いて、黙ってかじり、「今年もいい年でありますように」と祈 りました。
 
 そして三年生。他には負けじと、早くから練習を始めた昇陽祭の合唱。一組は「走る川」二組は「翔る川よ」。堂 々とした川の流れを、聞く人の心に響くように歌いました。三年生になってからの私達は、いろいろな行事を自分た ちで企画して、実行することができるようになりました。新入生歓迎会でのゲームやクイズ。校歌に合わせて踊った こと。一人一枚ずつ書いた「卒業カレンダー」、修学旅行や思い出マッチ、「陰の努力者表彰式」など。ことあるご とに割ったくす玉。全員で「わっしょい!」のかけ声。そしてこれから歌う、自分たちで作詞作曲した「終わりは始 まり」。「やってみようか。」の一言でみんなが協力し盛り上がりました。すべてにおいて、私達は全力で取り組ん できました。
 それは、昼食時間にお弁当を食べながら話し合い、コツコツと積み重ねてきた小さな出来事に過ぎませんが、今思 えばすべてが三期生の宝物です。
 私達は多くのことを学び、多くのことを得ました。一年生の頃から先生方がいろいろなことに挑戦する姿を見て、 負けまいと頑張ってきました。
 こんなにたくさんの思い出ができたのは、忍耐強くご指導くださった先生方のおかげだと心から感謝しています。
 先日、私達は三年後の自分にあてて未来予想の手紙を書きました。充実した高校生活を送り、希望の道に進みたい という願いを込めて。
 優しい仲間に支えられ、甘えることのできる中学生とは違い、高校生には先を見通して「今」を努力する強い意志 が必要になると思います。
 これから三年間、中学校生活で培った力を胸に、私達は常に前進していきたいと思います。
 今日が 始まりです。
   平成二十年三月十一日
      卒業生代表 安達謙介
 
[安佐北中学校卒業の歌」
 終わりは始まり
卒業式は寂しい日じゃない
 だってこれからも一緒だから
青いリボンと青いネクタイが
 赤い色に変わるだけ
桜舞う季節になると思い出す
 三年前のあの日
期待と不安を抱えた小さな私
 少し大きな制服
吹奏楽のメロディ 奏でた校歌
 すぐに覚えて拍手をもらった
迷路のような校舎 とまどう私に
 声をかけてくれた高校生
全てが今の私に つながっていた
 大切な日々
同じところで笑った瞬間
 苦労して解いたあの問題
鏡に映る情けない自分
 心に響いた励ましの言葉
グラウンドから見上げた 広い青空
 流した汗が自信に変わった
一緒に少しずつ前に進もうと
 約束してくれた友達
全てが今の私を つくってくれた
 大切な日々
四度目の桜舞う季節に
 見てきた景色が少し変わる
学んだ力と思い出を手に
 前を向けば夢と明日がある
見つけていない探し物を ともに探そう
昨日が今日になるように
 今日が明日に変わるように
終わりは始まりに続いている
今日が 今日が始まり
 
◎ カナダ語学研修
 中学生38名が、12日13時カナダ語学研修に向け出発しました。3月19日(水)には広島に帰って くる予定です。 この語学研修の様子は、本校WebページのPTAのページから見ることができます。
 
 
◎ 5学年二者懇談会
 5学年は、最終学年を迎えるにあたり、模試の結果等を元に、3日間に渡り個々の生徒の進路指導につ いて学年で検討を行いました。その検討結果をもとに、3月7日から13日まで、授業の空き時間等を使って保 護者との二者懇談を開きました。これは、クラス担任による指導だけでなく、学年と進路が一体となり、保護者 と連携してきめ細かく進路指導にあたろうとするものです。
 4年生についても、現在模試等の結果をもとに進路の検討会を開いています。
 
( 了 )