世の中の 人は何とも 言わば言え
我が成すことは 吾のみぞ知る
又あふと 思ふ心を しるべにて
道なき世にも 出づる旅かな
「おまんらあ こんもう なっちょたら いかんぜよ」
坂本龍馬
◎安佐北高校生の卒業式における送辞と答辞
3月1日(木)、第21回安佐北高等学校卒業式。122名の安佐北生が、ご来賓の方々、保護者の皆様、そして中高在校生と教職員の祝福のうちに、北の学舎を巣立っていきました。
卒業式では、生徒代表により、思いのこもった「送辞」と「答辞」が交わされました。
◇ ◇ ◇
【 送 辞 】
まだ寒さが残るとはいえ、暦のうえでは春を迎えました。
柔らかな早春の風に誘われて、梅の花がやさしく香る今日のよき日、この安佐北高等学校を巣立っていかれる六年生の皆様、ご卒業おめでとうございます。
「光陰矢の如し」という言葉がありますが、先輩方の卒業式をこんなにも早く迎えることになるとは思ってもいませんでした。瞬く間に流れた3年間の学校生活が先輩方の心にも鮮やかに思い起こされていることと思います。
振り返ってみると、私たちは先輩方から多くのことを学び、そしてたくさんの思い出を残していただきました。
昇陽祭の日は朝から激しい雨でした。時間を繰り下げることで、どうにか開催にはこぎつけたものの、場所の変更や段取りの組み直しを余儀なくされ、多くの生徒が不安と戸惑いを抱えていました。
しかし、そのような悪条件の中でも気分を落とすことなく、臨機応変に対応された先輩方の姿は大変印象的であり、私たちのお手本となるものでした。昇陽祭を成功させたいという先輩方の熱気と明るい笑顔が、天気をも味方につけ晴れを導いてくださいました。
また、体育祭では全ての種目においてすばらしい団結力を見せてくださいました。来る日も来る日も練習に励んでおられた応援団の方々の演技をはじめ、先輩方の力強い姿はたくさんの人に感銘を与えました。私たちは、そこに最上級生としての先輩方の誇りを自信を感じ、その大きくて頼もしい姿が、私たちの目標であることを改めて実感しました。
先輩方が残して来られた数々の思い出は、伝統をただ積み上げるのではなく、新しい伝統を築き上げようとされた日々の努力の賜だと思います。私たちもその功績をけがすことなく、日々努力を重ねていきます。
先輩方はこれから、それぞれの夢に向かって進んでいかれます。その道は一人一人違っていても、共にこの学校で学び励んだことは、先輩方に共通の強い絆を培ってきたはずです。その絆は、きっとこれからの人生の糧となり、先輩方を支えてくれることと思います。困難なこともたくさんあると思いますが、ぜひ夢に向かって突き進んでください。
今日を最後に先輩方がこの学舎を去られることは、本当に寂しいことです。しかし、安佐北高等学校はいつまでもここにあります。私たちは先輩方の姿を目標にこの安佐北高等学校をさらに発展させていきます。ですから、時には私たちを励ましに母校を訪ねて来てください。
最後になりましたが、先輩方の今後のご健康と更なるご活躍をお祈りして、送辞といたします。
平成十九年三月一日
在校生代表 前田樹菜
【 答 辞 】
厳しい冬の寒さは去り、暖かい春風の吹く今日、私たちは卒業の日を迎えました。
思い返せば三年前、不安と期待を同じくらい沢山抱えて、私たちはこの安佐北高校に入学しました。
その不安は、五月の野外活動で吹きとびました。夜、部屋でたわいもない話をしているうちに、いつの間にか、皆友達になっていました。
勉強は、中学生の時とは比べものにならないほど難しくなり焦りましたが、試験前に友達と一緒に遅くまで教室に残って勉強し、乗り切ってきたのも、今では良い思い出です。
五年生、私は生徒会長を務めさせていただきました。特に思い出深いことは、生徒たちの手で廊下の壁塗りをしたことです。初日は、いったい何人来てくれるのか不安でしたが、一年から六年まで、多くの人が参加してくれました。人数は日に日に増えていき、それまでは生徒会活動に興味を示さなかった人も、参加してくれました。全ての学年が一緒になって壁を塗ったことは本当にうれしく、その姿も塗り終わった壁も、本当に美しかったです。
修学旅行、私たちは北海道で農業体験をする予定でしたが、台風の影響で延期になり、二月にスキーに行きました。待ちに待った出発の日、初めて飛行機に乗る人がほとんどで、飛び立つ瞬間には拍手と歓声が起こりました。北海道は想像していたよりも暖かく、「桐陽台の方が寒いじゃん。」と、みんな何処か誇らしげでした。昼間はハードな練習をしても、夜は先生方に注意されるまで、皆といろいろな話をして、普段とは違う皆の一面を知り楽しい思い出が沢山できました。
六年生になり、それぞれ自分の進路に向けて動き出し、急に忙しくなりました。しかし、高校生活最後の行事には、団結して精一杯取り組みました。
七月の文化祭、正門から校舎へと続く笹の葉のアーケードが鮮やかでした。講堂でのライブも初めて実現しました。私たち六年生は手作りの食品を販売しました。当日は残念ながら大雨となりましたが、校長先生のお計らいにより、創立以来初めて、駐輪場に店が立ち並びました。お客さんも、雨にもかかわらず沢山来てくださり、私たちにとって最後の文化祭は、大変印象深いものとなりました。
十月の体育祭、応援団長の土田君を中心とした団員たちが、放課後遅くまで、休日も日が暮れるまで、大きな声と太鼓の音を響かせていました。その迫力ある演技のお陰で、本番は大変盛り上がりました。今年は、初めて中学生と高校生が一緒におこなう競技もありました。中学生と手をつなぐのは、少し照れくさかったですが、とても思い出に残りました。
一つ一つの行事が終わり、進路が決まる人も出てきました。その人たちを羨ましく思いながらも、まだ進路が決まっていない人たちと励まし合いながら、自分の目標を諦めることなく、最後まで頑張り抜いてきました。このことは、私たちにとって大きな自信となりました。
〈会場の方を向いて〉
三年間一緒に過ごしてきた仲間たちへ。
三年間、ホンマ、いろいろあったよね。ケンカもしたけど、今では認め合って、ホンマの友達になれたような気がするよ。次ぎに会う時には、自分らの夢にちょっとでも近づいときたいよね。
忘れられん思い出を、沢山つくってくれてホンマにありがとう。
〈正面を向いて〉
私たちの高校生活は、平凡な毎日の繰り返しに過ぎなかったかもしれません。学校に来れば当たり前のように友達がいて、教室では毎日のように大爆笑が起こっていました。私は、そんなみんなの笑顔を見るたび、安佐北高校に来て本当に良かったと、心から思いました。
多くの先生方、先輩方、後輩たち、全ての人たちが、私たちにとって大切な存在です。学校で嫌なことがあったり、進路で悩んでいた時に支えてくれた家族にも、心から感謝しています。
〈再び会場の方を向いて〉
大好きな安佐北高校を、今日、私たちは卒業します。
この学校、先生、家族、そして友達。本当に大好きでした。今までは皆に頼ったり、心配かけてばっかだったけど、もう俺等は大丈夫じゃけえ。まだ頼りないかもしれんけど、少しずつでも、夢に向かって前進していきます。
〈卒業生全員が一斉に後方を向き、深々と頭を下げながら・・・〉
本当にありがとうございました。
〈正面に向き直り〉
平成十九年三月一日
卒業生生代表 坂戸竜之介
◎3年生が選抜(U)の学力検査問題で実力確認
3月7日(水)と8日(木)の両日、広島県公立高等学校入学者選抜の一般入試である選抜(U)が実施されました。
7日の午前に、国語・社会・数学、翌8日の午前に、理科・英語の学力検査がそれぞれ行われましたが、本校3年生も両日の午後、同じ検査問題に挑み、自分達の実力を確認いたしました。
◎前期課程安佐北中学生の卒業
3月11日(日)、第2回安佐北中学校卒業式。77名の安佐北生が、安佐北の前期課程を終えました。
卒業式では、高校生代表による「お祝いの言葉」、1・2年生代表による「送る言葉」、そして「卒業生の言葉」も交わされました。
◇ ◇ ◇
【 お祝いの言葉 】
安佐北から見える風景や膨らみ始めた蕾が、春の訪れを知らせています。
三年生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
皆さんはこの三年間の学校生活を通して、何ものにも代え難い思い出をつくってきたことと思います。そして、かけがえのない友達も沢山できたことでしょう。
学校行事やクラブ活動では、高校生と共に活動してきました。昇陽祭での合唱は、日々の練習の成果を存分に発揮し、すばらしい歌声を響かせてくれました。また、体育祭では初めて、中学校高等学校の合同の種目がありました。最初はお互いに緊張した様子でしたが、皆さんの持ち前の明るさと笑顔のお陰で、いつの間にか距離が縮まり、共に体育祭を盛り上げることができました。中高一貫ならではの、ひと味もふた味も違う中学校生活を送ることができたのではないでしょうか。
いよいよ皆さんは高校生になります。高校生活は本当に楽しいです。昇陽祭では、クラスの仲間と案を出し合い、自分達が考えた出し物ができるようになります。また、活動できるクラブも増え、練習時間も長くなります。中学校とは違った楽しみや喜び、自由を得ることができる新しい場所なのです。
しかし、それに伴って各自の責任も増します。また、勉強も更に難しくなり、テストも課題も授業も、自分の取り組みがそのまま、結果として戻ってきます。そして、その一つ一つが進路にも関わってきます。厳しいと思うかもしれませんが、逆にいえば、努力次第で自分の可能性はどこまでも広がっていくということです。ぜひ、夢と目標を抱き、それに向かって努力してください。
最後に、私たち高校生は先輩として、皆さんを歓迎します。一緒に行事を盛り上げ、勉強に励んでいきましょう。
充実した高校生活になることを強く祈り、お祝いの言葉といたします。
平成十九年三月十一日
高校生代表 前田樹菜
【 送る言葉 】
何かにつけて甘えてばかりだった私たちを先輩方はやさしく引っぱってくださいました。どんなときでも、安佐北中学校の中心として、私たちを指導してくださいました。そして、勉強や部活動、行事などで一生懸命取り組まれる先輩方の姿はとても印象に残っています。そんな立派な先輩方に対して、私たちは感謝の気持ちでいっぱいです。
これからは、私たちが安佐北中学校の中心となり、先輩方に負けないよう、日々努力していきます。
卒業式は、終わりの式でもあり、始まりの式でもあります。高校では中学校とは比べものにならないくらい、多くの試練が待ち受けていることでしょう。
しかし、先輩方はどんな試練があろうと大丈夫だと思います。きっと、三年間の学校生活の思い出が大きな心の支えとなるでしょう。在校生一同、先輩方がすばらしい青春を過ごされ、夢に向かって前進されることを心より祈っております。
今日は、歌の大好きな三年生に負けないように、一・二年生が心を込めて歌います。聴いてください。
中学生代表 安達謙介
【 卒業生の言葉 】
日一日と暖かくなり、春の訪れを確実に感じる今日、僕たちは中学校を卒業します。僕たちのこの三年間には沢山の思い出が詰まっています。それは、僕たちにとって一生忘れられないかけがえのないものばかりです
三年前、不安や期待が入り混じった中、足を踏み入れた教室。この日から僕たちの思い出はつくられていきました。入学してすぐのオリエンテーション合宿。まだ会話もぎこちない僕たちでしたが、一泊二日の間に確実に距離は縮まっていきました。
二年生。部活動の本格的になり、いろいろなことにやり甲斐を感じるようになりました。また、中学生が三学年揃い、僕たちは「先輩」と呼ばれるようになりました。初めてのことに戸惑いながらも、先輩としての威厳を保とうと頑張っていたのを覚えています。この年の一番の思い出は、江田島での野外活動です。幸いにも天候に恵まれて事前に何度も繰り返し練習してきたカッターを漕いで戻ってきたときの達成感。それは、今までに余り味わったことのない感動でした。僕たちはこの野外活動で仲間と協力することの大切さを学びました。
三年生。中学校最高学年となり、いろいろな場面で責任の重さを感じるようになりました。それは、部活動や行事だけではなく、修学旅行でも同じでした。特に班別自主研修では、見知らぬ土地を生徒だけて歩くので、一人一人に責任がついて回りました。いくつかの失敗はありましたが、一人一人がきちんと責任を果たし、修学旅行を成功させることができました。この行事を通して、僕たちは大きく成長することができたように感じます。
そして、今日。僕たちは卒業式を迎えました。入学したあの日、僕たちの内の何人が、この日のことを想像できたでしょうか。しかし、時間は驚くほど早く進み、今この場に立っています。
安佐北中学校第二期生。僕たちは第一期生の先輩たちが敷いてくださったレールの上を歩くだけではなく、さらにより良く、新しい歴史をつくっていこうという気持ちがありました。そして僕たちは、先輩方に負けない、自分達なりの新しい歴史を創ることができたと感じています。今、後輩たちがそれを確実に引き継いでくれると信じています。
僕たちは、この安佐北中学校に入学したことを誇りに思っています。そう思えるのも、どんな時でもいろいろな人の支えがあったからです。共に怒ったり、泣いたり、笑ったりしてきた友達。沢山の思い出を一緒につくってきました。どんな大きな壁にぶつかっても、一緒にいてくれたから乗り越えられました。そんなみんなへありがとうを言います。
時に怒り、時に励まし、何十人といる生徒一人一人の個性を尊重しながら、一つにまとめてくださった先生方。先生方を悩ませるような行動も多々あったと思います。それでも見捨てずに、ここまで成長させてくださった先生方。本当にありがとうございました。
そして、一番身近で支えてくれた家族。僕たちのことを思ってくれているのに、素直になれず反抗したこともありました。それでも、いつも暖かく見守ってくれ、育ててくれた家族に感謝します。ありがとうございました。
僕たちはここで中学校を卒業します。そして次は高等学校です。
そこには何が待っているかまだ分かりません。期待もあり、不安もあります。しかし、僕たちは決して立ち止まること泣く、前へ進んでいきます。
この安佐北中学校で学び、育てていただいたことを忘れず、更なる高みを目指し、僕たちはこれからも歩き続けます。
平成十九年三月十一日
卒業生代表 田村智
◎5年生が早くも始動!
5年生が、6年生当初での好スタートを期して、3月19日(月)、「進路なんでも相談会」に参加します。当日、11:50から12:30まで、本校講堂で外部講師の講演を拝聴。その後、広島パルコ前の丸善ビルにバス移動し、14:00から各自自由に会場内の希望する大学等のブースを回って、情報を様々収集します。15:30からは他校の高校生も参加しますが、それまでの間は、安佐北生のためだけに開場されます。
また、3月22日(木)からは、自主学習と特別講義を組み合わせた春期学習会「安佐北道場」を実施することにしています。
〔22日(木)〕
英語 (12:50 〜 14:20)
地理 (14:35 〜 16:05)
〔23日(金)〕
自主 ( 8:40 〜 10:10)
英語 (10:25 〜 11:55)
理科 (12:50 〜 14:20)
古典 (14:35 〜 16:05)
〔24日(土)〕
自主 ( 8:40 〜 10:10)
数学 (10:25 〜 11:55)
自主 (12:50 〜 14:20)
自主 (14:35 〜 16:05)
来年度の安佐北をリードする5年生の早々の始動です。来年度の進路実績ボードが、深紅の薔薇でビッシリと飾られることはもはや確実のようです。
( 了 )