学 校 だ よ り
 
安  佐  北
 
第 43 号
平成18年 3月16日発行
 
< 梅 >
梅
 

◎安佐北高校生の卒業式における送辞と答辞

< 卒業証書授与 >
卒業証書授与
 3月1日(水)、ご来賓の方々と保護者の皆様、そして在校生、教職員の大いなる祝福のうちに、中高一貫教育校安佐北の高等学校第一期生142名が、我等が北の学舎を巣立っていきました。  
 その卒業式での在校生代表と卒業生代表が交換した心温まる送辞と答辞を紹介しましょう。
◇  ◇  ◇
   【 送 辞 】
 
< 送辞 坂戸龍之介生徒会長 >
送辞 坂戸龍之介君
 厳しい冬の寒さも弱まり、少し暖かい春の風が頬をかすめる今日、先輩方はこの安佐北高校を巣立っていかれます。
 思い起こせば、先輩方とは沢山の思い出があります。入学式の時、講堂の二階から私達は入場しました。その時の先輩方の姿は本当に大人びて見えました。それから2年間、様々な場で、先輩方の大人らしさを見てきたように思います。
 クラブ活動では、まだ入部したてで何も分からない私達に優しくアドバイスをしてくださいました。そして自らも熱心に部活に励む姿に、私達は強く憧れました。
 また、体育祭ではすべての種目において最上級生としての風格を見せてくださいました。特に、今年は応援団も復活し、先輩方はその中心となって、体育祭全体を盛り上げてくださいました。そのために沢山の練習をこなし、壁を乗り越えて当日を迎えられたことを忘れません。昇陽館での合宿や雨の中での練習など限られた時間の中で、見る人に沢山の感動を与えることができましたのは、やはりそれまでの努力の成果だと思います。
 そして、自らの進路実現のために勉強に一生懸命取り組んでおられた姿を、私たちは知っています。教室や図書室で、放課後も夏休みも勉強に励んでおられる姿からは、夢や目標に対する情熱が本当に伝わってきました。
 先輩方はこれから別々の道を歩んで行かれます。中学から高校へ上がるのとは違い、一人ひとりが一人ひとりの道を歩み始めることでしょう。その中で、大きな壁の前で途方にくれたり、悩んだりすることもあると思います。そんな時は、ここにいる一四二人の仲間と過ごした三年間の、辛かったこと、楽しかったことを思い出してください。私達に努力することの価値と目標への情熱を教えてくださった先輩方なら、きっとその壁も乗り越えられると信じています。
 先輩方が、今日を最後に安佐北高校を去られることを、とても寂しく思います。ですが、これからは自分の夢に向かって突き進んでください。そして時々、この安佐北高校を、先輩方の母校を訪れてみてください。
 その時の笑顔が今よりももっと輝いていることを私達後輩は楽しみにしています。私達も先輩方の残してくださったすばらしい伝統を、さらに輝かしいものに発展させられるよう頑張っていきたいと思います。
 「石に立つ矢」という言葉があります。これはどんなに難しいと思えることでも、一心不乱に心を込めれば、できないことはないという意味です。
 先輩方も、石に立つ矢のように、あきらめず夢に向かって突き進んでください。
 本当に二年間、様々な場面で助けてくださりありがとうございました。
 卒業される先輩方のご健康とご成功を願って送辞といたします。
 
                                   平成十八年三月一日
                                    在校生代表 坂戸竜之介
 
 
   【 答 辞 】
 
< 答辞 黒瀬裕子卒業生代表 >
答辞 黒瀬裕子さん
 何も言わない校舎でさえ少し寂しく見える今日。私たちは卒業の日を迎えました。
 私たちは中高一貫校となった安佐北高等学校の第一期生として、真新しい制服に身を包み、期待と不安を胸に入学しました。部活動を始め、中学生と一緒に学校生活を送ることは、学年が上がるにつれて、だんだんと年齢の差を感じ、不安もありました。しかし、共に活動していくうちに中学生の明るさにふれて、不安は消えてゆき、常に初心を思い出させてもらいました。あれから三年間が過ぎ、今日で高校生活も終わろうとしています。今、この三年間のことが走馬燈のようによみがえります。私たちがおこなってきたひとつひとつの行事はいま遠い思い出になろうとしています。一人ひとりそれぞれに、印象に残っている行事があることでしょう。北海道の途方もなく長い一直線の道路に驚かされ、のんびりとした時間を味わった修学旅行。大雨によって延期に悩まされた昇陽祭。応援団や競技で達成感を味わった体育祭。ほそぼそとではありますが、毎年続いてきた百人一首大会。汗と涙を流した部活動、先生の話に疑問を感じることも、納得することもあった講堂での集会。また、この三年間で先生方や仲間との別れもありました。みんな、今でも私たちの仲間であり先生です。
 私たち六学年の先生は比較的若く個性豊かで、情熱のある方ばかりでした。時には厳しいことを言われ、素直に受け止められなかったことや、不満に思ったこともありました。しかし、今では、その意味の重さやその時々の先生の想いが、痛いほどわかります。先生の時々見せるやさしさや一緒に笑ったことは特に印象に残っています。私は、今、先生方に「この学年はいい学年だったでしょ。」と自信をもっていえます。、また、今まで私たちを見守り、支えになってくれ、時には背中を押してくれた家族に対して、感謝の気持ちでいっぱいです。まだまだ大人にはほど遠いですが、背伸びせず、ゆっくりと大人へと成長したいと思っています。
 さあ、ついに卒業です。私は、昼休憩に仲間に囲まれて食べる昼食が好きでした。授業中ふとした瞬間にみるどこの部屋の窓からも見える安佐北の四季折々の風景が好きでした。友達とばかをして大笑いすることが好きでした。登校、下校時のたわいもないおしゃべりが好きでした。明日からは、この制服を着られません。いつもの教室のいつもの席にも座れません。仲のいい友達や先生はもうそこにはいないのです。今まで生活をしてきた安佐北高校はもう私たちの安佐北高校ではなくなり、後輩に受けつがれます。
在校生の皆さん、高校、中学卒業はみなさんの想像以上に早く訪れます。一度しかない高校、中学生活です。自分の進む一歩一歩に責任を持ち、勉強しておけばよかったと後悔しないように、たまには息ぬきをしながらもよく学んでください。私たちが卒業しても訪れるような安佐北高校、中学校にしてください。
 では、最後に一緒に卒業するみんなに向けて言います。
 この学年で本当によかった。みんなと出会えたからうれしかった。みんなこれからばらばらになってしまうけど、まだまだ卒業せずに遊んだり、笑ったり、無駄話していたいけど、今日までありがとう。二度と経験できない高校生活を、仲間、友達と呼べるみんなと過ごせてよかった。ここまでずっと友達だったみんなありがとう。さびしい気持ちでいっぱいだけど、私たちは一緒に卒業します。そしてゆっくりと歩きだします。私はこの学年が大好きです。
 三年間ありがとうございました。
 
                                  平成十八年三月一日
                                   卒業生代表 黒瀬裕子
◇  ◇  ◇
 新生安佐北高等学校第一期生は、自分たちの立場・役割をしっかりと自覚した頼もしい安佐北生であり、勉学面においても部活面においても後輩をよくリードしてくれたすばらしい先輩でありました。
 彼ら彼女らの人生は、これからが本番ですが、各人、必ずや安佐北で培った力を大いに発揮し発展させ、豊かで質の高い人生を切り開いてくれることでしょう。
 

◎安佐北中学校第一期生78名が卒業

< 卒業証書授与 >
卒業証書授与
 3月11日(土)、中高一貫教育校安佐北の中学校第一期生78名の卒業式を行い、中学校在校生、高等学校生徒会役員、保護者、中高教職員が第一期生の3年間の努力とその成果を讃えました。
 高等学校からは生徒会長のお祝いのことばです。
◇  ◇  ◇
   【 お祝いのことば 】
 
< 祝辞 坂戸龍之介生徒会長 >
祝辞 坂戸龍之介君
 日に日に暖かくなり、一歩一歩春が近づいてくるのが分かります。痩せた枝も徐々に彩られ、皆さんの卒業を祝うようです。
 三年生の皆さん。ご卒業おめでとうございます。
 皆さんは、この3年間で沢山の財産を得たと思います。小学校の時よりも大人に近づき、大切な友達ができたことでしょう
 皆さんは、行事やクラブでは高校生と共に活動してきました。合唱祭では、クラス全員が協力して聴く人々に感動を与え、また自分たちもお互いの絆を深めたことと思います。体育祭では、自分達の精一杯の力を出して、共に行事を盛り上げてきました。
 高校には高校にしかない自由と責任があります。活動できるクラブの数は今よりも増え、さらにレベルの高いものにもチャレンジできると思います。勉強も、自分が学びたいと思う教科を自分で選択できるようになります。文化祭では、クラス毎に自分達で考えた出し物ができるようになります。そういう意味では、今よりも生活の幅が広がります。
 しかし、それに伴って、厳しさも増すでしょう。高校は義務教育とは違い、テストの点も課題も普通の勉強も、全て自分に返ってきて、それが自分の進路にも直接関わってきます。これからは、それを自覚して頑張ってください。
 今ここにいる皆さんは、これからずっと同じメンバーで生活していくわけではありません。何人かの仲間は、新たな環境へと巣立っていきます。もちろん、その分新しい仲間との出会いもあります。そして、その出会いの中で、お互いに高め合い成長し、相手を思いやる心と自分に負けない心を築いていって欲しいと思います。
 最後に、安佐北高校に進学する皆さん、私たち高校生は先輩として、皆さんを歓迎します。自分の夢に、より近づけるような充実した高校生活を送られることを強く祈り、お祝いの言葉といたします。
 
                                   平成十八年三月十一日
                                    高校生代表 坂戸竜之介
◇  ◇  ◇
 続いて、在校生の送辞、「未来へ」の合唱です。
◇  ◇  ◇
 
 三年生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。
 僕たちは、先輩方が安佐北中学校第一期生として努力してこられた姿を見てきました。行事ではいつも中心となって行動され、部活動では高校生に負けず劣らずの勢いで引っぱってくださいました。勉強面でも、合宿を行い検定でがんばっている姿も見せてくださいました。まだまだいたらぬ僕たちに、立派な態度で手本を示してくださり感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
 卒業式は、気持ちを新たにし高校生活という新しいスタートラインへ立つための儀式です。そのスタートラインに立ったとき、とまどいもあるでしょう。そんな時、友達や先生と過ごした三年間の思いでは、きっと心の支えになるはずです。在校生一同、先輩方がすばらしい青春を過ごし、自らの夢を掴まれることを心より祈っています。
 今日は、一・二年生が心を込めて歌います。聴いてください。
                                        〈 在校生代表 田村 智〉
 
      【 未来へ 】
 
     ♪ ほら 足元を見てごらん
< 1・2年生の大合唱 >
(画像クリックで動画が開きます)
1・2年生の大合唱
       ほら 前を見てごらん
       あれがあなたの未来
        ・・・・・・・
        ・・・・・・・
       ほら 足元を見てごらん
       これがあなたの歩む道
       ほら 前を見てごらん
       あれがあなたの未来
       未来へ向かって
       ゆっくりと歩いていこう
◇  ◇  ◇
 大合唱が講堂内に響き渡りました。
 最後は、それに答える卒業生代表の「卒業のことば」です。
◇  ◇  ◇
   【 卒業のことば 】
 
< 答辞 白水美卒業生代表 >
答辞 白水美さん
 登下校の道の風景に少しずつ春を感じる今日、私たちは中学校を卒業します。
 思い返せば、三年間はあっという間に過ぎていきました。
 三年前の四月。私たちは安佐北中学校に入学しました。いろんな場所から集まってきた見知らぬ同級生。違う世界の大人に見えた高校生の先輩。大きくて迷路のような校舎で、教室から教室へ移動するのも一苦労でした。しかし、見知らぬ同級生は、いつの日か「仲間」と呼べる存在に変わり、違う世界の大人に見えた先輩は、頼れるあこがれの先輩へと代わっていきました。
 二年生。私たちには「後輩」ができました。中学生が増えてにぎやかになり、「しっかりしなくては」と、先輩としての自覚も目覚めました。
 この年一番の思い出は、なんといっても野外活動です。雨の中、重い荷物を持って港から江田島青年の家まで歩きました。ロープワーク、キャンプファイヤーで踊ったマイムマイム。短い時間だったけど内容は盛りだくさん。楽しくてしかたがありませんでした。
 そして三年生。安佐北中学校も完成年度を迎え、中学生が三学年そろいました。私たちは中学生の中で最高学年となり、「もっとしっかりしなくては」と思う反面、まだまだ高校生に頼っているところもありました。
 夏が近づくと、私たちの心は修学旅行でいっぱいになりました。場所は東京。テレビや雑誌でしか知らない世界を体験できると思うと、ワクワクした気持ちは止められませんでした。
 当日はあいにくの雨。行事というと雨につきまとわられる私たちですが、雨なんて関係なく思いっきり楽しむことができました。
 それからの時間は驚くほど早く過ぎて、今日、卒業の日を迎えました。今、このステージに立ってみても卒業はまだ実感できません。ただ、中学生としてこの学校に来るのは、今日で最後なのです。
 この三年間、いろいろなことがありました。心を一つにして歌いきった合唱、つらい練習を耐えた部活動。忘れてしまいたいような友達とのケンカ、そして仲直り。楽しかったこと、つらかったこと、うれしかったこと、苦労したこと。
 常に前を見ていたいけど、やっぱり振り向いて後悔したこともたくさんありました。なぜあの時できなかったのか。どうしてあんなことをしてしまったのか。だけどそんな時、友達が一緒にいてくれたから乗り越えられたのだと思います。壁を乗り越えるたびに、私たちは強くたくましく成長してきました。
 安佐北中学校第一期生。常にその言葉を意識しながら、私たちは三年間を過ごしてきました。
 「自分たちで歴史を創るんだ。創っていかなければいけないんだ。」
 私たちは、そう思ってがんばってきた七十八人の仲間です。この七十八人で参加する行事は、この卒業式が最後です。
 三年間一緒に過ごしてきたみんな、ありがとう。安佐北中学校第一期生の名物は笑顔です。みんな笑って卒業しましょう。そして、次は高校生として会いましょう。
 卒業してからも「今までどおり」でいたいけど、やっぱり「今までどおり」とはいきません。なぜなら今度は、安佐北高等学校の次の歴史を創っていかなければならないからです。
 小さなことで悩んだ日々、学校に行くのがイヤになってしまった時、私たちの背中を押してくれたのは、家族や先生の励ましでした。感謝の気持ちは心の中で思っていても、日頃はなかなか率直に口に出すことができません。
 でも、今日は口に出して言えます。
 いつも私たちのことを思い、支えてくれた家族、あたたかく見守ってくださった先生方、本当にありがとうございました。
 私たちは三年間で身につけた力をこれからの生活に生かし、より高い目標に向かって挑戦し続けていきます。
 
                                   卒業生代表  白 水美
◇  ◇  ◇
 小学生の幼さを残しながら高校生とともに安佐北での第一歩を踏み出した開校式と入学式。それから3年を経て第一期生は心身ともに逞しく成長しました。
 後期安佐北高等学校3年間でさらに成長し大いに活躍・飛躍してくれることを期待しています。また、外国の高等学校に留学するなど他の進路に進む卒業生には、安佐北中学校3年間で培った実力を、新天地で存分に発揮してくれることを心より願うものです。
 

◎進路実現で頑張る安佐北高校卒業生

< 祝 内定・合格 >
内定・合格
 新生安佐北高等学校第一期生は、進路実現に向けても頑張りました。  
 3月13日(月)現在において、就職が内定している会社、合格している専門学校や大学を紹介します。
 
〔会社〕
    株式会社酔心
    有限会社エステティーク
    株式会社マルナカ
    株式会社ビューティ加藤
    株式会社あらき
〔専門学校〕
 〈医療系〉
 〈公立〉
    広島県立高等技術専門学校
 〈私立〉
    文化服装学院
〔大学〕
 〈国公立(県内)〉
    広島大学
    広島市立大学
    尾道大学
 〈国公立(県外)〉
 〈私立(県内)〉
    広島経済大学
    安田女子大学
    比治山大学
    広島修道大学
    広島工業大学
    福山平成大学
    呉大学
 〈私立(県外)〉
    多摩美術大学
    東京造形大学
    日本大学
    関西大学
    立命館大学
    大阪産業大学
    京都学園大学
    岡山理科大学
    吉備国際大学
    九州産業大学
    久留米大学
    岩国短期大学
 
 
< 菜の花 >
菜の花
 
( 了 )